時間を巻き戻すということ

clannad
今回は、アニメなどで使われる時間巻き戻し効果について考えてみたいと思います。

photo credit: Marcio Augusto


時間を巻き戻すということ



アニメでは、時に、時間を巻き戻したり、過去のシーンをやり直したりということがあります。ここでは、これを「時間巻き戻し」といいます。今回は、この時間巻き戻しについて考えてみたいと思います。


クラナドの例



私は、クラナドの汐(うしお)というキャラクターが気に入っていました。


実は、クラナドでは、最終回で時間巻き戻しのようなことが起こり、それまでの過去が全部やり直されます。


しかし、私が好きなのは、母親が死んで、父親も知らんぷり、母方のおじいちゃんとおばあちゃん(そんな感じしない人たちですが)に育てられ、花畑で大泣きした汐なのです。雪が降る日に、最後に「旅行に行きたい」と言い、頑張って歩き続けて倒れた汐なのです。


ここで、時間が巻き戻ってしまった場合、これまでの汐は、どうなるのでしょうか。


時間が巻き戻って、過去がやり直された時の汐は、両親に大事に育てられ、雪が降る日に頑張って歩き続けることもなければ、倒れることもないでしょう。


もちろん、この汐は、遺伝子的には、同一人物ですが、個人的には別人物です。


私は、時間が巻き戻される前の汐が好きでした。


時間が巻き戻されることで、ある頑張りを見せた汐とそうでない汐が存在することになります。


時間巻き戻しの弊害



このように、時間を巻き戻すことは、色々と厄介な問題を引き起こす可能性があると思います。


もちろん、時間を巻き戻すというアニメ表現は、面白くもあり、個人的には好きですが、色々と難しそうだと思いました。


具体的には、時間を巻き戻す前の主人公以外のキャラクター人格は、一体どこに行ってしまうのか?強制的に一つの時間軸に結合されることで、消えてしまうのか。それとも、多少の部分残すのか。新たな時間軸が生まれて、パラレルワールドになるのか。その場合、主人公は、なぜ異なる時間軸の記憶を持っているのか、などなど、様々な問題がでてきます。


こういう話は面白いですが、どの説を採用するのかや、ある説を採用した場合、それを分かりやすく読者に伝える表現にも気を使いそうで、色々と難しそうですね。