YUI -ユイ- シーズン5 【予告】

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ラノベ、書いてみました。予告です。

photo-credit: syui


01:ある日の出来事



ある日、ユイは、一人の男の子と対峙していた。

ここは、夜の学校の運動場。

月明かりが二人を照らす。そして、遥か上空にある薄い雲が空に浮かぶ月にかかった。

月の光が一気に空に広がり、月に2重の輪が出来た。


02:中間テスト



この場面に至るまで学校に貼りだされた用紙が思い出される。

ある日、学校で定期的に貼りだされる用紙が貼りだされていた。そして、そこに人だかりができている。

貼りだされている用紙は、中間テストの点数だった。

学年上位の5位までが表示されていた。

「あ、ユウキが3位に表示されている」とユイは思った。

しかし、今回は、いつもと違うことがひとつだけあった。知らない名前が表示されていたのだ。

「五十嵐 哲郎 (いがらし てつろう)?」とユイはつぶやいた。誰だろう。

実は、いつも学年上位に表示される名前は決まっていた。多少の順位が変動することはあるけれど、知らない名前が出てくることは一度もなかったのだ。この用紙には、いつも知った名前が表示されるばかりだ。

このような順位表は、中間テスト、期末テスト、最終登校日に貼りだされる用紙だ。

この世界のテストは、ほとんどが論文形式で出題され、(1)覚えている知識、(2)その知識を使った論文を書くようになっていた。

また、筆記試験だけでなく、実地試験の割合もかなり多かった。

そして、この実地試験では、各々の魔力が試される場が用意された。

ユイは、いつもクラスで真ん中の順位を維持していた。実地試験では、最高得点を採れることは分かっていたのだけど、魔力を抑えて試験を受けていた。

「普通」というものに憧れていたのかもしれない。

ユウキは、結構優秀で、3-5位の順位を頻繁に採っている。ごく稀に、1位になったこともあった。

次の日、中間テストの結果が学年5位になった五十嵐 哲郎 (いがらし てつろう)くんの話題になっていた。

このテツロウという人物は、ここ最近、急激に魔力を高め、学年1位にも匹敵するレベルだと噂になっている。

今回、実地試験を見ていた学生が証言していた。

しかし、中間テストの点数は、総合点で評価される。具体的には、記筆試験、実地試験の組み合わせだ。

したがって、いくら魔力が学年1位でも、中間テストの総合点が学年1位となるには、もしかしたら難しいのかもしれない、とユイは思った。


03:期末テスト



しばらくして、期末テストが終わった。

翌日、いつもの様にテスト結果が貼りだされた。

例のテツロウは、学年1位になっていた。

一体どんな努力をしたのだろう、ユイはふと思った。「ズキッ」と何故か胸が傷んだような気がした。

その日の帰り、下駄箱(げたばこ)に手紙のようなものが入っていた。

なんだろうこれ、ユイはそう思った。ちょっと変な期待をして、手紙を開いたが、例の学年1位の子に呼び出される内容だった。

ユイは、夜中、呼び出された時間に学校の校門の前に来ていた。

運動場に誰か居る。彼だろうか。そこに向かう。

ユイは、一人の男の子と対峙していた。

男の子は、私を呼び出したテツロウだった。

月明かりが二人を照らす。そして、遥か上空にある薄い雲が空に浮かぶ月にかかった。

月の光が一気に空に広がり、月に2重の輪が出来た。

彼の要件は、分かっていた。空間防御を張り巡らせるユイ。

この空間防御の魔法は、自分と相手の周りにバリアを貼り、魔法を無力化するものだった。これで学校や建物が壊れることはない。

彼は、なにか身振り手振りで何かを訴え、叫んでいる。しかし、ユイはそれを聞いていなかった。

彼には、一言だけ言うことがあった。

「あなたは、私に勝てない...」

「あなたは、自分の中に魔力があると思っている。でも、違う...私達はそれを呼び出すことができるだけ。」とユイは言った。

しかし、彼が止まらないことはユイも分かっていた...。


【つづく】