医龍

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ドラマで観ているもの。

photo-credit: IconAarchive


私は、ドラマは、医龍を見ています。





話題の「明日ママ」は結局見なかったのですが、医龍、面白いですよ。


医龍のどの辺が面白いのかというと、単純なところが凄く面白いです。


医龍の何が単純なのかというと、構成がとても単純に作られています。


具体的には、医龍は、以下の様な構成の繰り返しで物語が進みます。

1. 手術する

2. 手術中に難易度の高い病気が発見される

3. 主人公の選択により患者が助かる




また、実際に手術を行うまでに表現される主人公の思想も、とても好感が持てるものになっているように思います。


主人公は、「絶対に患者を見捨てない」という思想の核を持っている人物です。


ここで、個人の思想には、表面部分と核とが存在します。


世の中の多くの人は、その時の状況や環境に応じて、コロコロと表面及び核を変化させるものです。


また、生き残るためには、その時の状況や環境に応じて、自身を変化させなければならないなどと言われている事もあってか、個人思想の全てが非常に柔らかです。


上の考え方にも一理あるとは思いますが、個人的には、思想の核は、硬いほうがよいかなというのが私の考えです。


そして、医龍の主人公の朝田龍太郎は、核がとても硬く、揺るぎない人物なのです。


医龍というドラマでは、手術前にも以下の様なお決まりパターンが存在します。


1. 患者を治療することは、主人公たちにとって不利益になる

2. チームのメンバーが様々な理由をつけて、治療しない方向で考える

3. 主人公が「どんな患者も見捨てない」と一括する

4. 慌てふためいていたチームが結束する




例えば、悪役である病院の理事長が病気になったことがありました。


こんなことがあると、チームのメンバーは、自業自得だ。もし治療したら、自分たちがクビになる。世話になった病院が潰される、など色々な理由を付けて、治療しないほうが良いのではないかと考えます。


しかし、「絶対に患者を見捨てない」という揺るがない信念を持っている主人公は、たとえ気に入らない相手であっても、全力で治療を行い、悪役を救います。


そして、最終的には、主人公たちの状況は好転していきます。


もちろん、治療後は、一旦状況が悪くなるものの、最終的には好転していくという形になっています。


私は、その時の状況や環境によって、コロコロと結論を変化させる人よりも、揺るがない核を持っている人間のほうが強いと思います。


ただし、主人公もただ単に固いだけの人物ではありません。


その医療技術においては、状況に応じて、様々なやり方に切り替えて柔軟に対処します。


これについては、表面部分は、柔らかくてもいいし、むしろ柔らかいほうが良いけど、核部分は、硬いほうがよいと私は思いました。


医龍は、単純なドラマですが、そのシンプルさ故に、大切なことがはっきりと伝わりますし、良いドラマだと思っています。


ちなみに、ここでは、「主人公たちが患者を救う」という表現をしましたが、これは正確な表現ではありません。


なぜなら、医者の仕事は、患者の手助けをするにすぎないものだからです。


簡単には、どんな有能な医者でも、生きる意思のない患者を助けることは絶対にできないということです。


また、薬についても、人体の生きる意思が顕在化した体の働きを補助するものに過ぎません。


よって、正確には、「医者が手助けをし、患者が勝手に助かる」というのが、正しい表現なのかもしれません。


しかし、この記事は、一般的なわかりやすさを重視して書いていますので、その点は注意してください。


最後に、単純さについて少しだけ紹介して感想を終わりたいと思います。


例えば、このような単純な作品について、「考えさせられることがない」、「単純すぎてつまらない」、「ワンパターンだ」と言う人も多いような気がします。


しかし、私は、単純なものを楽しめなくなったら終わりじゃない、いろんなことが面白く無いだろうなと思っています。


よって、個人的には、単純な作品は非常に好みです。


まあ、結論としては、好みの問題ということなんですが、個人的な感想としては、上記のとおりです。...では。