アルドノア・ゼロの再視聴


何となく再視聴してみた。

この作品、すごく面白いんだけど、あまり評価されてないぽいのはなんでだろうと思った。

もしかすると、少し早すぎたのかもしれない。

感想みたいなものは当時視聴してた時になんか書いてた気がするけど、覚えてない。したがって、再視聴することで、意見が変わったのか、変わってないのか分からない。

私の感覚からすると、多分あまり変わってないし、全く同じようなことを書くかもしれないけど、とりあえず感じたことを書いていく。

それぞれのキャラの印象は最後に書くとして、まずは、背景的なことから。

この作品は、人が嘘をついた時や緊張した時に発する動作が分かりやすく描かれていたりして、細かいところもしっかりと作りこまれている印象を受けた。

こういうサインを読み解くと、イナホもイナホで割りと分かりやすいやつだと私は思う。

そして、火星人を見ていると、本当に今の地球人と変わりないなあと感じた。高度に文明が発展した超人類だけど、精神性はまるで変わっていないんだなあと、そんな風に思ったのだ。

ただ、その態度は作中ではちょっと風変わりな描かれ方をしていた。が、理解可能な範疇だと思われる。

火星人は地球人を自分たちよりも劣った種族として見下していた。その立ち居振る舞いは、何か勘違いした古い時代の貴族達のようだ。

多分、火星人と地球人で立場というか文明が逆なら、地球人は、そんな感じの態度や振る舞いになってただろうと私は推測する。過去の歴史上、貴族制度が現在よりも強固で、明確な時代でもそうだったように。

もちろん、火星にも地球にも色んな人がいる。良い人もいれば、悪い人もいる(正確には野蛮な人とそうでない人だが)。しかし、大多数を占めるのは、その環境から導き出される最も納得のいく答えだ。

また、この作品は戦争を上手く描いていたと思った。私が見てきた中で一番、これが現実に近い戦争だろうなってそう感じた。そう感じさせるほど、素晴らしい作品だった。

追いつめられた時、人はどう行動するのか。圧倒的な文明さというものが、人にどれほど残虐で愚かな振る舞いをさせるのか。権力者がどうやって戦争を引き起こし、兵士を焚き付け、どのようにして目的(利益)を獲得するのか。そういったものが描かれていた。

そういえば、これって、どこぞの「祭り」に似てるなあと思った。

このことを語るとなると、少しばかりポイントの説明が必要になる。

「祭り」ってなんのためにあるのかというと、国民を喜ばせるため...じゃあない。国民を浮足立たせて、お金を使わさせるため、いや、正確には権力者(開催者)や関係者、有力者が儲けるためにあるものだ思う。そういった稼ぎ場を「祭り」というのだろう。

例えば、経済効果というものがある。これは、オリンピックという名目上、予算をぶんどるための説得に使われるものだ。それ以上でもそれ以下でもない。

そして、オリンピックという名目で予算が取れれば、公務員は、それを自由にできる。もちろん、公務員と言っても色々な立場の人が居る。議員や汚職団体、献金企業なども、あちら側だと考えたほうが良い。

経済効果の多くは、名ばかりの偽りで、国民のもとには当然、還元されない。なぜなら、国民はお金を払う側だからだ。決して、受け取る側ではない。それを理解している人が少ないように思う。受け取る側というのは、議員や関係団体など一部の人間に限られる。

経済波及効果というのは、正確には「国民」が得る額ではなく、「国民」が損する額として考えたほうが、その実態に近い。

例えば、オリンピックが開催されたとして、あなたに何らかの還元がなされたことがあっただろうか。「ない」と感じた人のほうが多いと私は推測する。

さて、しかし、あなたへの還元はないが、こういう「祭り」が開催される場合、通常は、(1)あなたは支払うべき税金が増え(支払うべき債務が増え)、(2)あなたが受けるサービスの質は低下する。

戦争もこれに似ている。負担はすべて国民が負うべきものだ。反対に、利益は権力者(もしくは権力に近い人間)が受け取るのが普通だ。

あなたは、戦争に勝てば何らかの利益を得られると考えられているかもしれないが、その殆どは幻想に終わるだろう。

例えば、「国民の生活が困窮して、どうしようもない。戦争でもして、奪い取るしか手がない」という状況を想定してみよう。

この場合、本当のことを言えば、割りとどうしようもない。戦争を仕掛けた場合、普通はますます状況が酷くなる。そして、よくはならない。なぜなら、戦争にはお金がかかるからだ。

今回、火星というところは文明だけが発展したイレギュラーだったが、普通こんなことはありえない。

また、火星の皇帝が国民にやったことも興味深い。彼らは自らの政治の失敗を戦争の理由にしている。火星国民は怒っていて、その怒りの矛先を地球に向けたのが、彼らのやり方だった。それによって、元凶である皇帝は支持され、地球が非難の的になる。

これはほんとうによくあることで、何故か自らを虐げる者を支持し、全く関係がない救いの手を避難する人間も多い。いや、貧困に陥ったものの行動というのは、ほとんどが反対なのだ。本来やるべきことと反対のことを彼らはやりたがる。

そして、こういうことは、外から見て明らかなことでも、内からは全然わからないのだ。

しかし、この情報を正確に国民に伝えたところで、彼らは納得しない。だから、色々な詐術を行う必要がある。

それが、経済効果であったり、もしくは、靖国思想(軍国思想)だったりするわけだ。

ちなみに、靖国思想とは、「兵士として国を守って死んだ人間は、永遠の天国に行ける」という靖国神社の思想のことを言っている。

調べてもらえればだいたいのことは分かるだろう。戦争においては旗から見ればあまりにも滑稽で荒唐無稽な話がマジで語られる。

したがって、ポイントだけ述べるが、「本当のことを言えば、誰も戦争に行きたがらないから、なんとか騙す必要がある」ということだろう。

戦争に求められるのは、いかに民衆を熱狂させ、利用し、騙せるかということが最も重要になる。これは歴史を学んだものなら誰でも知っている。

このアニメでは、「姫暗殺を企てた地球人に正義の鉄槌を」という名目で攻撃が開始されている。

うーん、長くなってしまったので、続きは次回。

(今回はあまり面白い話にならなかったなあ